金子義信さん ソーラーパワーでゆったり動く『ANIMAL PLANET TM』を開発
違和感があるものは、新しいもの。
「歴史に名を残すおもちゃを作りたい」という思いを、ずっと持ち続けてきた金子さん。開発者として、常日頃から大切にしている思いを聞いてみた。
「企画を出した時、皆が『いいねえ』というのは怪しいなと思います。それは今までの常識とか流れに追従しているものでしかないから。逆に、周りが反対するのは『違和感』があるから。違和感とは今までの感性や概念の中にないものが入っているから感じるものです。でも、違和感っていうのは新しいものなのです」
反対された時、そこを説得してどう乗り越え消化させ、形にしていけるかが勝負だと金子さんは言う。「その時本人が『これは絶対おもしろい』と強く信じていなければ、達成することは出来ない」とも。
おもちゃは「おもしろい」「楽しい」という人間の感性に左右される存在である。そこには数値化されたデータも「おもちゃとは●●である」という基軸もないに等しい。だからこそ、「多くの人に支持されるおもちゃが、僕はいいおもちゃなのだと思います」と金子さんは断言する。
「僕が作りたいと思っているおもちゃは、人をバカにしたり罵倒したりして笑わせる毒のあるものではなく、平和で、チャップリンの笑いのような心あたたまるものです。子供から大人まで楽しめる、笑顔になれる。人間が理屈抜きで、生理的に『かっこいいなあ』とか『かわいいなあ』と思っているシーンを切り取って作って行けたらいいなあと思っています」
『ANIMAL PLANETTM』は今までにない形のおもちゃであり、可能性を秘めたものだ。おもちゃ業界に新しい価値を創造するものとなるだろう。金子さんが目指す「歴史に名を残すおもちゃ」となり得るか。アニマルプラネットとの共同開発という形を経て、日本のみならず世界の人々にどのように受け入れられるか、注目していきたい。

蛍光灯の明るさがあればゆったりと動き続ける。書斎からリビングまで置けるデザイン性の高さも魅力だ

この姿を机の上で眺めることで、アフリカの大地で生きる大型動物たちに思いを馳せたい