Eliica特集
スーパー・エコ・カー"Eliica" 慶応大学 Eliica(エリーカ)プロジェクトチーム
製作現場を支えた、新しい世代。
Eliicaプロジェクトを率いているのは吉田・清水両教授だが、現場でEliicaを組み上げたのは学生含むチームスタッフ陣。優秀なディレクターたちを筆頭に、電気自動車のエキスパートたちが、スーパー・エコ・カーを現実のものにした。
チームに所属する大学院生(政策・メディア研究科)の三人に話を聞いた。彼らは理系学部の出身ではない。しかし電気自動車に関する知識と経験は、間違いなくプロフェッショナルだ。
「Eliicaを作るために、最高レベルの技術を使った製品が集まってきていました。自分たち学生は『これに負けないようなモノを作りたい』と思いながら、このEliicaという車を作りあげたんです。それに対する自負はありますね」電気系統の配線を担当した神蔵貴久さんは、謙虚な物腰のなかにも技術者としての自信をにじませた。
モーターなど駆動部の配線を手がけた永廣健太郎さんは、清水先生を「突飛なことを言い出すけれど、それを実現してしまう人ですね」と言う。
プロジェクトの戦略立案や広報を担う小田佳さんも、こう言い添えた。
「清水先生が夢のような目標をかかげて実現までのステップをぐんぐんあがっていく。吉田先生が莫大な額の協賛金を集めてそれを現実化していく。そういうすごい二人が偶然に出会ったところに、僕たちは運良く、ちょうどいあわせたんです」
卓越した二人の教授が夢を実現していくのを目の当たりにする幸運を、きっと彼らは大きな糧としているに違いない。
ただの手足などではなく、それぞれが現場で活躍したエンジニアであり、戦略・広報スタッフとしてのプロであるチームスタッフ。彼らはきっと、電気自動車の未来を支えていくはずだ。
世の中のためになる「モノ作り」。
Eliicaプロジェクトはもちろん、電気自動車の商品化を目指すベンチャーだ。しかし、そこには「金もうけ」のためではない、「モノ作り」への情熱がある。
吉田教授の「この電気自動車が普及したら、皆が喜ぶじゃないか」。
清水教授の「環境に優しいだけではダメだ。性能の良い車を作らなくては」。
松下、ホンダ、ソニー。いまや世界に冠たるこれらの大企業も、「世の中の人が喜ぶモノを作りたい」という創業者の情熱から始まった。Eliicaプロジェクトの根元には、きっと同じ思想が流れている。大きく育っていくに違いない。



