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Eliica特集

スーパー・エコ・カー"Eliica" 慶応大学 Eliica(エリーカ)プロジェクトチーム

チームを信頼した企業たちの心意気。

数多くの協賛企業が現れたからといって、すべての企業から受けたのではプロジェクトが各企業の思惑によって左右され、成功はおぼつかない。それでは協賛した企業側も何も得られない。それを知っていた吉田教授は、コンソーシアムを作り、「慶応大学に任せる。吉田と清水を信用するよ」と言ってくれた企業から協賛を受けることにした。

「Eliicaは、清水先生が開発した技術をベースに、コンセプトからデザインまですべて、学生を含むチームのディスカッションを通じて作っていきました。そこに企業はいっさい注文をつけなかった。それが、これまでの産学協同とは違うところですね」

Eliicaプロジェクトのためにも、信頼してくれた協賛企業のためにも、大量の資金を学校の自由裁量で運営したい。吉田教授の思惑はみごとに現実化した。

先陣を切る、新しいビジネスモデル。

ベンチャーへの資金調達は吉田教授にとってはお手のもの、といったところか。しかし、 「ITベンチャーや新薬の開発は、ある発見やアイデアから事業が生まれるというケースが多いのですが、クルマ作りはモノ作りですから、莫大な元手が必要です。しかもこれは大学の研究開発ですから、企業にとってお金という形でのリターンはない。つまり『投資』という考え方が成り立たないのです」と吉田教授は語る。

投資ではなく協賛、しかも金のかかる自動車開発。ベンチャーとしては最も難しい分野だ。でも、だからこそ成功したい、と吉田教授は言う。
「これだけ難しい環境ベンチャーが成功するなら、きっと後に続く人が現れます。そのためのビジネスモデルになりたいのです」

環境問題はEliicaだけでは解決できない。Eliicaプロジェクトの成功が次の環境ベンチャーを生み出し、より良い環境保護が実現し、世の中が変わっていくことを吉田教授は確信している。

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